吠える
- カテゴリー: 子犬育ての基本
吠えたり、ウーッとうなる
うちへトイプードルの子犬を買いに来たご家族がオスのトイプードルを連れてきまして、この子がずっと吠えたり「ウーッ」とうなったりしていました。
子犬の件がまとまってから奥様が「この子が吠えるのをなんとかなりませんか。」と相談されました。私も「このままではいけない。」と思って見ていましたのでアドバイスをしました。
冒頭に書いたように、「この犬は自分がボスになってもいいのか、だめなのかがわからない状況にいて、迷っているのです。」「ウー」とか言ったら、すぐに「だめっ。」と言ってたたいてください。」ということです。奥様は「このぐらいですか。」と言って犬が「ウー」と言ったときに手のひらをくの字に曲げて犬の頭に触れました。まだ叱って叩いたことがないので、叩けないのです。「そんなんじゃだめだめ。」と言って「もっと強く。」「もっと強く。」と言われるままに何度か叩いたら、その場では全く「ウー」と言わないし、吠えなくなってしまいました。
このまま自宅に帰ってからもみんなで「だめっ。」と叱っていれば、この子は吠えたりうなることがなくなると思います。
「自分はどの地位にいるんだろう。」という、不安定な状態。「自分は一番下の地位にいるのだ。」ということを理解すると、家族に心を開いて、甘えて過ごせるようになるのです。迷いから開放されて、自分の家族の中でゆったりと過ごせるのです。
この程度に迷っている状態の吠え方やうなりかたでしたら、簡単に「良い子」になってしまうのです。
餌を食べているときに、容器に手を出すと「ウー」とおどされて手を引っ込めると、「おどせば手を引っ込める。弱いやつなんだ。」と思って、次回はもっと強く唸ったり、手を噛むようになることもあります。
これが不良犬の始まりです。「ウー」とか言ったらビシッと叱って、二度と唸らないようにしつけることが大切です。